フランス軍戦闘糧食
メニューNo.10
今回試食したフランス軍戦闘糧食は
Best Before 27 JAN 2001のメニュー10です。
フランス軍は全部で14種類の24時間糧食を準備しているので、その他のメニューはこちらを参考にしてください。
メニュー表及び共通付属品の紹介
但しメニュー内容は数年ごとに変更されていますので、年式の違いにより上記メニュー表に当てはまらない場合もあります。
一日分、全ての内容物を並べると、このような感じになります。
本来コレを3食ほどに分けて喫食しますが、組み合わせの指示は特に無いので、お腹の減り具合により自由に組み合わせて食べることになります。
今回は3食に分けず、大まかな種類別に分けて、内容物を紹介しています。
まずはメインミールとオードブルの缶食です。
左上から時計回りで、
牛肉とニンジンのシチュー※
野菜とポーク※
チーズ※
ポークミート※
メインミールは1缶およそ285g
チーズ缶はおよそ50g
ポークミート缶は80g
全て缶きり不要のプルトップ式になっています。
牛肉とニンジンのシチュー
蓋を開けると真っ赤なニンジンがぎっしり詰まっていて、その下には大きな牛肉の塊が綺麗に層を成して詰められています。
基本的に戦闘糧食は彩を無視する傾向が多く、特にMRE系は茶色い物ばかりグチャグチャに混ぜられて詰まっていますが、流石は食に拘るフランスの糧食!
もちろん味の方も超一流で、ニンジンはトロリ柔らかく、独特の臭みは一切ありません。 また驚きはこの下の牛肉!! 普通、調理されて缶やレトルトにされた牛肉は旨味が抜け落ち、筋が固く、独特の臭みが出て不味いのですが、この牛肉は、作りたてようにジューシーで、お肉のプリプリした弾力がそのまま残っているのです。
調和のとれた味付けも絶妙で、市販品でもここまで美味いシチューは食べたことがありません。
野菜とポーク
色々な野菜類をポークと一緒に煮込んだ料理です。ニンジンやジャガイモ、グリンピース、パプリカなどが煮込まれているのですが、ジャガイモやニンジン、パプリカまでもが煮崩れることも無く、素材本来の風味を損なわれること無い調理の妙。
深みのあるスープの味と、素材ごとに違う味の組み合わせを口の中で楽しむことが出来て、味が単調で飽きるということがまったくありません。
同じような料理は世界中に多々ありますが、どうしてこんなに美味しく仕上げられるのでしょう?
左からオードブルのチーズとポークミート
チーズはいわゆるプロセスチーズタイプのもので、臭みも無く、われわれ日本人でもとても食べやすいものです。
ポークミートは、いわゆるランチョンミートタイプではなく、パテ状になっていますが、コンビーフのように肉の細かい繊維が残り、食感はほぐしたシーチキンのような感じでした。
適度に甘みのあるラードが混ぜられているので、口に入れるとトロリトした脂と肉の繊維が上手く混ざり合い、旨味がじわじわ滲み出してきます。
どちらも付属のクラッカーとよく合い、最高のオードブルです。
こちらは甘味類とクラッカー類です。
左上から時計回りで、
チョコレートバー※
シリアルバー※
クラッカー(プレーン&チョコチップ)※
ハードキャンディー※
キャラメル※
クラッカーは何度も紹介しているので、
こちらを参考にしてください
PKO配給糧食 クラッカー
シリアルバーはカリカリしたタイプではなく、柔らかい「おこし」のようなタイプで、所々にドライフルーツがちりばめられています。
チョコバーはビタータイプですが、ドイツレーションのチョコのような強烈な苦さはありません。
キャンディーは今回、レモンフレーバーの物が4個入っていましたが、ミント味の物もあります。
外のセロファンが、レモンフレーバーは黄色、ミントはブルー。
市販のキャンディーと変わらない物です。
キャラメルは日本のミルクキャラメルと比べるとかなり粗雑で、最初は硬く、口の中で溶かしてもザラザラした粒子が残ります。
味の方はMREに入っている「Tootsie Roll」にそっくり。
まあ長期保存を前提としているので、このように硬く仕上げないと持たないのでしょう。
こちらはドリンク類です。
左上(茶色のパック)から時計回りで、
粉末 紅茶※
インスタントコーヒー※
粒ガム※
角砂糖※
脱脂粉乳※
チョコレートドリンク※
インスタントスープ※
グラニュー糖※
チョコレートドリンクは、まろやかですが苦味が利いていて、他国のミルクココアとは違うカカオをそのまま水で溶いたような独特の風味を持っています。
粉末のミルクは脱脂粉乳なので、LOWFAT(低脂肪乳)のような味でした。 これを上記チョコレートドリンクに混ぜれば、ミルクココアになるかもしれません。
今回のスープは、えんどう豆のスープでした。
黄緑色の粉末を水で溶くと、最初はモコモコと粉が膨らみ、だんだん水を吸うとドロっと粘り気が出てきて、とろみのあるスープが出来上がりました。
濃厚なコクと上品な旨味のあるスープは、えんどう豆の甘みと独特の風味を味わうことが出来て、インスタントとは思えないすばらしい仕上がりでした。
付属の角砂糖は、甘味として食べることも出来ますし、コーヒーなどに溶かして飲むことも当然出来、色々な目的で使用できます。
色々なクラシック飛行機の絵が描かれていて、見ていて楽しいパッケージデザインでした。
ガムは糖衣タイプのミントガムで、4粒が1袋に収められています。
付属のコーヒーは試飲していませんが、紅茶は粉末のミルクなしタイプで、香りが高く、濃厚で高貴な味わいのある紅茶でした。
ちなみにフランス糧食には粉末クリームが入っていませんでしたが、フランスの方はコーヒーや紅茶にミルクを入れないのでしょうか?
それとも付属の脱脂粉乳を使うのですか?
簡易ストーブキットには、鉄板製の簡易折りたたみストーブと固形燃料、マッチ、鍋つかみ、浄水材が入っています。
新型のストーブキットには鉄製の鍋つかみが付くそうですが、旧型はあくまで熱が手に直接伝わらないようにするための紙製鍋つかみなのです。
マルチパーパスペーパータオルは、文字通りいろんな場面で役に立つでしょう。
やはりレーションには必ずこのような多目的ティッシュが付いて欲しいものですね。
以上が全ての内容物です。
解説書きがフランス語ということもあり、なんだか良く分からない物もありましたが、流石フランス製糧食。
結構満足させていただきました。
今回のレポートは、先ごろ行われたレーションOFF試食会で喫食したフランス軍戦闘糧食の試食体験を基に書いていますが、なにしろ大勢での喫食でしたので、ほんの少ししか口にすることが出来ず、一部口に出来なかった物もあるため記憶が曖昧で、具体的な味が思い出せない部分もあります。
そのため印象に強く残った部分だけを思い起こして書いているという事をご了承ください。