MREの製造年月日

長期保存を目的とされているMREですが、幾ら厳重に密閉包装されているとはいえ鮮度は日増しに落ちてきます。 一般に我々が入手できるMREは、放出品の店に流れてきた段階で新品の商品ということはまずありえません。 でも喫食目的で購入したのならば、やっぱり気になるのは、「これっていつ頃の製品なの?」という所。
ここではMREを買うときに、ココをチェックすれば少しでも新しい商品を手に入れる事が出来ると言うポイントをお教えします。

 まずは注意!!

実は、MRE単体のパックには賞味期限も製造年月日も記されていません。(新情報)

では2002年以前製造MREには、どこに製造年月日が記載されているのかと言うと、実は12食ごとに纏めて梱包されている外箱にだけ記載されていたのです。
なのでもし単体でMRE買う場合、単品パックに日付記載が無ければ、お店の人に箱を見せてもらうなどして日付けを確認しましょう。
(しかし大抵のお店では「コレクション用、食べないで下さい」とされている場合がほとんど。食べてお腹壊しても責任取れませんからね)



MREの箱には多くの情報が記載されています
箱の正面にBBBBBと並んでスタンプが押されていますが、コレはこの箱がBケース、つまりメニュー13〜24までが入っている事を示しています。
もちろんAケースは1〜12までのメニューが入っているのです。


MREの製造年月日等の情報


DATE PKD/LOTと書かれている部分が製造年月日です。
この箱の場合、最初の1桁が製造年(西暦)下一桁で、1999年 次の117が1/1からの通し日数。 つまり117日目なので4月27日製造となります。

次にINSP/TESTと書かれている部分に注目してください。MREは製造から36ケ月の品質保持期限となっていて、一般的に言う消費期限がこの日付になります。
このMREの場合、1999年4月製造で、INSP/TESTが2002年4月と読み取れますね。
ただし軍では「賞味期限」を単純に時間の経過だけで決める事を禁止しているので、INSP/TEST「鮮度の検査(inspect)をする日」という表記になっている事に注目してください。

「この製品は、温度・湿度が管理されていれば、梱包時の日付けから規定期限の間は喫食しても問題ありません。 しかし梱包の日付けのみを元に、製品の配給期限や賞味期限を決定してはなりません」
何故消費期限を単純に時間の経過だけで決める事が出来無いかと言うと、例えば同じ期間保存した食料でも、置かれていた環境〜特に温度の差によって傷みかたに差が出る事はご存知だと思います。つまり温度湿度が高い環境におかれた物ほど、中身の劣化が早く進むので、製造から3年経過せずとも、場合によっては傷んでいるものがあるのです。
そこで箱に貼ってある赤いシールに注目してください。 これは「時間、温度指標ラベル」といいます。
世界中の多種多様な環境で備蓄されるMREは、地域の環境によりよって食品の鮮度が変わるため、それをこのインジケーターにより環境の差を加味し消費期限を判断しようという物なのです。
具体的にはこのシールは、外部の環境や経年により印刷部分の濃度が変化するので、その濃度を読み取る事により、これを目安に喫食可?不可?を判断できるのです。

「時間、温度指標ラベル  TIME-TEMPERATURE INDICATOR = ITT」

各TTIは、外部の参照輪および中央の濃度変化インクら成ります。濃度変化インクは時間が経つにつれ暗くなり、温度が高い場所ではより速く暗くなります。
具体的にはセンターマーカーが外部の参照輪より明るい赤色をしている時期は問題無く新鮮であると評価され、外部の参照輪と同濃度になったときが限界鮮度となり、センターマーカーの濃度が外部の参照輪より濃くなっている場合は、喫食不適格ということになります。
製造日の古い、新しいよりも、この「時間、温度指標ラベル」を参照して消費順位が決まります。

一応これを見れば食品の鮮度状況が分かるのですが、残念ながら我々が入手する事が出来るMREは、製造から3年以上過ぎてしまったものか、このインジケーターにより軍では喫食不適格とされた物だけです。よって我々にとってはこのインジケーターはまったくの無意味な指標でしかありません。
ブラックマーケットに流れている放出品は軍で不用になったものであるから当然ですね。
でもこのインジケーターによる鮮度指標は、あくまで万が一の大事を取って決められているので、製造年月日さえ比較的新しければ、実際には品質にそれほど問題はないでしょう。 悪くてもせいぜいアメやキャラメルが溶けているとか、インスタントコーヒーがカビ(結晶化しているというのが正解ですけど)てる程度です。

製造日は先ほど説明したDATE PKD/LOTやINSP/TESTの日付けから割り出す事も出来ますが、↓ココにある箱の製造日からも大まかな製造年月を調べることも出来ます。


ここの右下に3/99と記載されている部分。コレが外箱の製造年月日らしいのです。つまり1999年3月製造。
実際メニューの遍歴を見て確認したところ、このMREは99年モデルだと言う事が確認されています。

もっと詳しく外箱の表示について知りたい方は、こちらをご覧ください。


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2000年以降の製造MREの中で、一部メーカーではMRE単体パックにも製造年月日を記載するようになって来ました。

これは分かりやすいように墨を入れてありますが、実際には数字が凹で刻印されていて4桁の数字が製造日、(最初の1桁が製造年(西暦)下一桁で、2002年 次の247が1/1からの通し日数。 つまり247日目なので9月4日製造)という情報が読み取れます。

この刻印は全てのMREに入っているわけではなく、今のところ確認されているのはアメリカル製のMREの場合のみ、2001年製造分から入っているようです。
刻印されている場所も決まりは無く、表だったり裏だったり、端っこだだったり、数字の向きが逆さになっていたりしますので、兎に角良く探さないと見つからないかも。
ちなみに日付の数字は3桁の場合もありますが、読み方は最初の1桁が製造年(西暦)下一桁で、あとは日数と言うのは変わりません。 ロット番号が日付の前に刻印されている場合もあります。
しかし2003年製造MREより下記のようなインクでの刻印が打たれるようになり、メニュー名やラインアウトした時間まで分かる様になりました。

  

情報&写真提供 SAS様


現在我々が入手出来るMREは、軍で有事に備え必要以上に備蓄されていた分で、多くが消費される前に「喫食不可」として廃棄処分され、それがブラックマーケットに流れたものです。
もちろん賞味期限の切れた糧食を市場に流すことを軍では認めていません、(韓国では最近、横流し業者が逮捕されました。)
つまりマーケットに流れているMREを食べる事は誰も認めていないので、どうしても食べたい場合は個人の責任において、十分注意して喫食する事が必要です。
それでは具体的に、どのような注意が必要か、簡単に紹介します。


MREを食べる前にチェックしましょう

まず最初に、パック外装の状態を確認します。汚れは仕方ないとしても傷などは見逃さないように。
※レトルトの袋が膨らんでいないか?
※シール部分の剥がれはないか?
※傷やピンホールによる液漏れや漏れた跡はないか?
レトルトは耐久性が弱いので十分観察しましょう。もちろん上記の症状が見られたら喫食は不可です。
次に中身の確認をします。特に見た目や臭いは注意しましょう。  見た目がおかしかったり、臭いがおかしい物は不可ですが、もともと見た目が悪く、臭いも悪いものがMREにはありますから、必ず駄目とは限りません。
最後に軽く口に含んで観察します。これで飲みこんでも大丈夫そうなら、まず問題は無いでしょう。
但し大量の保存料や原料が体に合わない場合もありますから、十分気をつけてください。

それではご賞味下さい。




市場に出回っているMRE について、先日BBSに寄せられた情報です。

レーションは基本的に、廃棄処分という扱いになります。
あんな正味期限が恐ろしいモノは、軍需物資の払い下げには該当しないそうです。
知り合いの軍入札業者さんの情報では、一般の軍需物資の払い下げ、ジャンク品?の払い下げの2パターンが有るらしく、MRELレーションは後者にあてはまるそうです。
MEALレーションの軍の備蓄機関は約3年ほどで、それ以降は廃棄処分扱いで払い下げられるそうです。
ひと昔は家畜業者が購入し、家畜の餌になったと聞きました。
上記の理由で払い下げられたMRELレーションは早めに処分(入手後、早めに食べた方がいいですね・・・。)したほうが良いと思います。
デザート・2様より)
こちらのHP、楽しく拝見しました。もう20年近く前になりますが、私の体験を一つ。          その頃愛読していたコンバットマガジンにあった、藤OトレーOングという店で初期型MRE(茶色パック)を通販購入した時の事。宅配便で受取った時点で既に異臭が・・・不安のまま一番外の茶色のパックを開けると、ぎゃああ〜〜どろっとした中身がああ〜〜  いくら放出品だからといっても、箱を受取った時点で異臭がしていたのでちょっと悪質ではないかと思い、直ぐに店に電話して返金してもらったという事がありました。通販である以上、リスクが付き物とはいえあまりの事にそれ以来、ミリタリーショップでMREを見掛けても、欲しい思いつつも買えないまま現在に至ってます。 
ミリタリーファン様より)

掲載したコンバット誌や何故か米国大使館に苦情電話があった事実が…佐川急便の運転手が店の前で耐えられずゲロ吐いてましたよ。それでこの事件以降コンバット誌では「コレクション用です、食べられません」という表示が義務?となりました。
(東京キャロル社長様より)
沖縄でのレーション放出は基本的には違法ですが
基地周辺との住民との多発するトラブルなどを考慮して黙認してるだけ。